| ■■■■■■■ 調布えきまえ皮フ科 |
当院での手術において、腫瘍性疾患の約30%を占める粉瘤。
手術における「粉瘤の部位」や「手術年齢」等に関する統計をとってみました。
1994年1月〜2007年12月迄の14年間に当院でおこなわれた
粉瘤の手術件数は452件(男性;247件、女性;205件)であった。
この手術は、嚢腫壁(粉瘤を包んでいる袋のようなモノ)
を含めて切除する完全摘出の手術のことで、
いわゆる「切開排膿」といわれる姑息的手術はこの中には含まれていない。
| ◆ 粉瘤の部位別手術件数 ◇ 部位別男女構成 ◆
年齢別手術件数 ◇ 手術年齢の平均値・最頻値・標準偏差 |
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| ◆◇◆ あくまで当院の粉瘤手術における考察 ◆◇◆ |
| 1.男女差はあるか 当院で行われた粉瘤の手術では、男性;247件(54.6%)、女性;205件(45.4%)であり、手術件数に男女差 は認められなかった(有意水準5%)。 但し、全手術;男性785件と女性986件で、粉瘤手術の占める割合は、男性=31.5%、女性=20.8%となり、 有意水準1%で「有意差あり」であった。 また、粉瘤手術年齢の平均値に男女差があるかどうか、もし男女それぞれの手術年齢の分布型が正規 分布であると仮定すると、有意水準10%で「有意差なし」であった。 2.部位による男女差はあるか 顔面の粉瘤手術は、男性の方が多くカウントされ(男性;94件(38.1%)、女性;51件(24.9%))、有意水 準1%で有意差あり、であった。去年とは異なる結果で、件数が増えることによりはっきりしてくるであろう。 3.粉瘤の年齢分布 粉瘤はあらゆる年齢に出現すると思われるが、乳幼児はほとんどみられない。粉瘤の内容物は「垢」だか ら、年齢と共に増えてくる、ということか。新陳代謝が盛んになり出すと、徐々に出現して固定化され、免 疫力の低下と共に感染を起こし、あるいは気になる大きさになったり、臭ってきたり、ということで手術を希 望するのが20歳〜50歳ということだろうか。 4.粉瘤の手術件数が多い場所はどこか 部位別に特に多かったのは、躯幹の中でも背部であった(20.4%)。解剖学的なことをいえば、背部という のはかなり広範囲になり、統計上は腰部も含めたため、単位面積当たりの数にしたら、幾らか少なくなる かもしれない。 単位面積当たりで多いのは、やはり耳である(両耳併せて全体の12.6%)。 耳は「粉瘤」好発部位の一つであるが、右と左で件数に差が出た。有意差があるかどうかは、件数が少な いため、計算はできない。 手術記録図を見ると、女性は殆どピアスと関連がある耳朶部に粉瘤ができていたのに比べ、男性は耳前 部・耳後部・耳朶部とあちこちに、また多発的にできていることが目についた。症例数が増えると、この辺 の分析もできそうだ。 |
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