調布えきまえ皮フ科

当院での手術において、腫瘍系手術以外の手術で最も多いのが陥入爪。
手術における「陥入爪の部位」や「手術年齢」等に関する統計をとってみました。

1994年1月〜2007年12月迄の14年間に当院でおこなわれた
陥入爪の手術件数は105件(男性;55件、女性;50件)であった。
手術は、爪母を含めて切除する根治手術とフェノール法による手術を合計したもので、
抜爪術や肉芽組織を切除する手術、爪の側縁を切除する手術、
といった姑息的手術はこの中には含まれていない。
また、ここ数年はフェノール法が主流で、2007年の当院での手術は全てフェノール法であった。

   ◆ 陥入爪の部位別手術件数 ◇ 部位別男女構成 
 年齢別手術件数 ◇ 手術年齢の平均値・最頻値・標準偏差
 
 
◆◇◆ あくまで当院の陥入爪手術における考察 ◆◇◆
1.男女差はあるか
  当院で行われた陥入爪の手術では、男性;55件(52.4%)、女性;50件(47.6%)であり、手術件数に男女
  差は認められなかった(有意水準5%)。
  また、全手術;男性785件と女性986件で、陥入爪手術の占める割合は、男性=7.01%、女性=5.07%
  となり、有意水準5%で「有意差なし」で去年とは異なる結果になった。簡単で疼痛の少ないフェノール
  法の手術により、女性も積極的に手術を行うようになったからかもしれない。
 
2.手術年齢が若い陥入爪
  【「陥入爪」の年齢別手術件数】のグラフをみると、29歳以下の患者さんは全体の50.5%、39歳以下に
  なると全体の78.1%になる。男性の平均手術年齢は30.1歳であり、男女合計でも平均手術年齢は32.
  5歳であった。これは、昨年までより平均年齢が男性で1.4歳、女性で1.8歳、男女合計で1.8歳上がっ
  ている。これもフェノール法で簡単に行えるため、年輩者にも積極的に手術をしたせいだろうか。
 
3.陥入爪の手術部位に差はあるか
  右と左では、右;60件(57.1%)、左;45件(42.9%)で5%の有意水準で有意差は認められなかった。
  また、内側と外側では、内側;50件(47.6%)、外側;55件(52.4%)で有意差なし(有意水準5%)、であった。
  つまりこれまでの手術では、陥入爪は左右差も内外差も認められなかった。
  手術をしていて感じたことは、陥入爪が左右の両足に同時に出来る人は、左右とも内側、あるいは左
  右とも外側、という傾向があるのではないか、ということだ。
  左右差・内外差や上記の傾向は、症例数が多くなってからの統計から推測することになる。一昨年か
  らフェノール法の手術を始めたため、症例数が増えた。今後の統計で何かわかるかも知れない。
     
 
 
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